デンマーク語・日本語・英語
翻訳
デンマーク語を母語とする人口は、550万人ほどに限られています。見た目にも、耳で聴く言語としても日本語はあまりにも西洋社会からかけ離れており、直接翻訳されて初めて真意が相手方に伝わる場合が少なくありません。
翻訳者は周辺の事情、翻訳したテキストが使用される環境などを十分理解して初めて、良心的なテキストをお届けすることが可能になると信じています。
特に新規に翻訳されるテキストが、既存の資料、プレゼンテーションなどの一部として、あるいはそれに関連して使用される場合、翻訳者が背後の事情を理解して用語の統一に努めることも必要です。
とくに注意しなければならないのが、デンマーク語(時には英語も)の固有名詞をカタカナ表記することです。アンデルセンでしょうか、アナセンでしょうか? キルケゴールでしょうか、キァケゴーでしょうか? ノボでしょうか、ノヴォでしょうか?
通訳
英語のパワーポイントを見ながら、デンマーク語で行われる口頭のプレゼンテーションを、和訳する、通訳の場として一番典型的な状況でしょうか。通訳 のパフォーマンスは十分な心構えと、準備を前提としています。クライアントが事前に事の成り行きを説明してくださることもあり、関係文書、報告書の類を示 してくださることもあります。
プレゼンテーションを事前に見せていただけると専門用語だけでなく、背後にある考え方に慣れるなど大きな意味があります。そして三ヶ国語の関係をつ かんでおくことが重要です。特に専門分野になると、その職種、企業それぞれ内部で慣用表現ができあがっていますので、通訳がそれを学んでおくことが大きな 鍵となります。